前の仕事のフラストレーションは次の仕事のモチベーション
新しい仕事を探す人のためのアドバイスをすることがセッションでよくある。
そんなとき、私はこのことを基本的に考えている、ということを書いてみます。
前の仕事のフラストレーションは次の仕事のモチベーション。
いまの仕事ですっごくストレスがたまって、
どうしてこうならないんだろう?
もっとこうすればいいのに!
というものがあるなら、
それをもっともっと煮詰めるといい。
そして極限まで煮詰まったときに
新しい形が現れる。
逆をいえば。
煮詰まっていないなら
いまの仕事を経験しきっていないなら。
いまの仕事をやめたとしても
同じような仕事にしかつけない。
だからいま感じているフラストレーションをしっかり感じ切ること。
そのフラストレーションは次の仕事のモチベーションとなる。
できなかったそのことが、次の仕事の原動力となる。
中途半端な夢よりも、いまのフラストレーションはたしかな指針となる。
オードリー・ヘップバーンは、
バレリーナとして背が高過ぎて、どんなに努力してもその世界では成功できなかった。
途方もない挫折感を感じただろう。
けれどそのフラストレーションは次の仕事のモチベーションとなった。
バレリーナとしてできなかったことそのものが、
彼女の中で女優という仕事の指標となった。
ブッダは王族の後継として、途方もないフラストレーションを感じた。
城のなかに閉じこもっていてできなかったことや、財産や地位があってもできなかったこと。
地位や立場で守られていてはできないこと。
なぜ人は死から免れることはでいないのか。
なぜ誰もそれを解き明かしてはくれないのか。
そのフラストレーションこそが、彼の信念をつくりあげたモチベーション、つまり仏教を作りあげる原動力となった。
あなたのいまの仕事のフラストレーションは大切なガイド。
それを否定するのではなくて、フラストレーションも含めて、やりきればいい。
そう。
前できなかったことを明確にすること。
いやでいやでしょうがないなら、
自分はいったいほんとうは何をしたいのか。
なにが嫌だったのかをはっきりと知ること。
それはあなたのなかで、次の仕事をやるために必要なエネルギー。
きっとそうやってあなたは先祖や、転生の意思を引き継つぎ、個性化の道を歩んでいる。
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