読み物

この世界にはまだ歌われていない歌がある。
その歌はきっと歌われることを待っている。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. アカシックレコード
  4. ホピ族の予言と四つの世界とガイアの覚醒

ホピ族の予言と四つの世界とガイアの覚醒

ホピ族とはアメリカアリゾナ州、標高2000m近くの高地にあるテーブル状の切り立った大地「メサ」に住む部族である。またこのメサにある村はオリオン座のベルトを基軸とした構造になっているという。

ホピとは「平和な人々」を意味する言葉であり、その平和は自然と人と大地と宇宙が一つに結ばれる調和によってもたらされるとする信念を持つ。また部族のルーツは宇宙の星々にあり、祖先はそこからやってきたとする。

そしてホピの神話では、世界はこれまでに四つの文明サイクルを持ち、繁栄と滅亡を体験してきたとする。

第一の世界「トクペラ」

トクペラと呼ばれる虚無から、創造主タイオワは無から有を生み出し、その後、生命の神ソツナンを創設し、また大地の神スパイダーウーマンと協力させ、世界と地球、そして人類を創設する。しかし人類は神々の教えた調和を忘れ、暴力的になった。そして火によって世界は破壊され、調和を守る一部の人々だけが生命の神ソツナンに導かれ、その世界を脱出した。

第二の世界「トクパ」

トクペラを免れた人々は地下都市に暮らした。生命の神ソツナンは第二の世界を創り、新しい豊かな大地を用意した。しかしやがて人々は欲に駆られ、十分に満ち足りているにもかかわらず、奪い合い、戦争を始めた。生命の神ソツナンは地球の南極と北極にいる双子の神に指示を出し、地球の自転を狂わせた。山が崩れ海に落ち、とてつもない洪水が起こった。やがて氷のなかにすべての命が閉ざされた。このとき神々の教えを守る一部の人は地下へと導かれ、生き長らえた。

第三の世界「クスツルツア」
長い間、第二世界は氷に閉ざされていた。そして神々は第三の世界を用意した。第一の世界では、人は動物と暮らし、第二の世界では、道具と家を使い暮らした。第三の世界では人は大きな街や国を作った。空飛ぶ兵器を作り、天を支配した。そして三度、神の教えを忘れ、大きな戦争を始めた。そして三度、神は世界を破壊した。同じように神の教えを守った人たち方舟に乗り、救われた。しかし今度は、神は安易に世界を用意することはなく、第四の世界を自力で探すように指示する。

第四の世界「ツワクァチ」
新しい世界を探し、ようやく辿り着いた人々。生命の神ソツナンは言う。「今度の世界は以前のように、すべてが美しく完全な世界ではない。高さ深さ、暑さ冷たさがあり、喜びがあり、同時に危険もある、二元性の世界なのだ。自分たちでこの世界を作り上げていけ。助けが必要な時は神の声を求めるがいい」

この4つの世界の体験をもとに、ホピでは9つの予言を持つ。

その予言は、文明がどのように進んでいくのかのプロセスを表したものであり、たとえばそれはヨーロッパ人がアメリカに渡ったのちに、車や鉄道等を開発し、また通信網などを張り巡らせるなどといった文明の発達と酷似しているとされる。現時点までで8つが的中し、最後の1つ予言である「青い星が落ちてくる」がやってくると世界は滅亡するとされる。

 

このような前提に立つならホピ族が「平和な人々」と自らを定義づけている理由には、広大な背景があることがわかる。

そしてホピ族たちは現代においても、そのような背景から、自分たちの主張を地球全体に向かって投げかけている。ホピ族の長老たちは日本での311、コロナウィルス、大小の戦争の際にも常に声明を発表し、その声明のなかで、自然との調和を第一とし、環境破壊や自然災害、戦争は我欲から生み出されること、その道は滅びの道であること、そして常に新しい道を模索する希望を失わないことを伝えている。

またホピ族たちは、地球はいま現在「まったなし」の状況にあり、特に世界中の海水の温度の上昇と汚染について、都度言及している。彼らの神話にとって水とはただ単に外にあるものではなく、人間の心がそのまま外にあらわれているものとするからだ。

そしてまたホピ族によるとこのような海が汚染され、動物たちが死に絶える状況のなかで「虹の戦士」と呼ばれる存在が、世界を救うために現れるという。

虹の戦士の特徴

・自分と他人、地球と宇宙、動物、植物、鉱物。すべてが相互作用(万物照応)によって成り立っていることを理解している

・自分自身のビジョンが行動の動機であり、外側の価値観にゆられることがない

・前後7世代の影響を考え、選択し、行動する

そしてホピは誰もが虹の戦士になれるとし、また日本人はホピとルーツを同じくする部族であると伝えている。

ここまでホピ族の神話と予言について書いた。最後に私の考えを書きたい。

私は「地球が傷ついている」「ガイアを癒そう」という思想があまり好きではない。それは二極化した視点―つまりガイアと自分は別々である―という視点に基づいている。

地球が私たち人類の肉体のようなものであるとしてみよう。

そうするならいま現れている環境破壊・災害・戦争をある種の身体の症状としてとらえることができるのかもしれない。

症状に対して対処することで治る疾患や症状はたしかにある。しかしその一方でたとえば体質や繰り返す身体のパターンに対しては、「治す」という視点では根本的な解決にはならないこともあるだろう。

そのようなときにただ身体を治す、ということではなく、「何が現れようとしているのか」と全体性による視点でとらえることで、疾患や症状がメッセージを訴えかけていることに気づくことができる。

その意味でガイアが傷ついているから、治す、癒すという捉え方ではなく、何度も繰り返し現れている症状があるのだから、それが何を表そうとしているのかを全体性の視野でとらえる、ということが私たちに求められているのではないだろうか、と私は考える。

地球のスピリットであるガイアの意志と私たち人類の意志。

その二つが何かを見出そうとして、何度もリセットと再生を繰り返している。リセットをいけないもの・懲罰的なものとする表面的な視点からもう少し奥へと入ってみよう。すると何度も繰り返しリセットと再生を繰り返しながら、まだ見ぬ新しい場所を見出そうとしているガイアと人類の全体性の意志のようなものが見えくる。

現在の地球としてあらわれている環境破壊、そしてホピたちが最も重要視する海水の温度の上昇の頂点が達しているいま、ホピたちが伝える「リセット」が目前であるとしてみよう。

しかしそのようなギリギリのところにいるからこそ、もたらされる新しい道がある、と言えないだろうか。

エッジのギリギリの際でこそ、まったく新しい視野が開け、大きな希望がもたらされる。その時にこそ、ガイアと人類、そしてあなた自身の新しい道が開ける。また日本人として生きるあなたに大きな役割があることに気がつくだろう。

そのときこそ、あなた自身の人生の青写真の物語が開く。

その人類の集合意識と地球のスピリットが共に見出す第三の道を私は今回「ガイアの覚醒」と呼んでいる。そしてそのタイミングこそ2025年にある、と読む。

2025年の冬至のワークはそのような意図があり、提示させていただいた。

 

追記

 

私は危険を煽り、スピリチュアルと終末論・陰謀論を結びつけ、ビジネスとして展開するような現代のムーブメントを心底恐ろしいものだと思っている(こういうことはあまり言いたくないのだが、2022年に寺の住職になってから、私はスクールから一切、給与や金額を受け取っていない。完全に無償で私は講座やセッションを行っている。スクールの受講費はすべて運営に回されている)。

そのような現代の状況に対して神仏の神聖な身体が虚無によって食いつぶされていくような感覚を覚える。今回の文書に関しても、ともするとそんな方向に受け取られることもあるかもしれない。私は自分自身が完全にクリアな人間だと決して思わない。むしろ自分自身に対する疑いを常に持っている。人間は弱いものだからだ。

けれどそんな自己認識を持ちながらも、この2024年後半は随分大きなテーマを取り扱うワークショップやリトリートなどを提示してきた。

また冬至には「ガイアの覚醒の儀式」という非常に強い言葉をテーマにあげた。

その意図のようなものを、今回は「ホピ族の予言」と関連させて書いてみた。

別に誰に何を言われたわけではないのだけど、自分の整理のために。

 

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事