
風のエレメンタル存在と偽物の自由の時代とジェイソン・ステイサム【ブッダスクール通信vol.78】
みなさま、こんにちは!
ブッダスクール通信メルマガ担当のさめじまみおです。
やっとやっと、秋らしく心地よい風が吹く朝晩になってきましたね。
少し肌に触れるひんやり感が、心と体をふっと落ち着かせてくれるようです。
わたしの知人男性に、Iさんという人がいます。
彼はどこか浮世離れした雰囲気で、会う人を不思議と落ち着かせてしまうようなタイプなのですが、昔、仕事を通じてIさんをつうりさんにご紹介したときのこと。
なぜか話題が幽体離脱のことになり、つうりさんは彼に向かって
「Iさんはきっとすぐに幽体離脱できますよ!」
とにっこり言ったのでした。
もちろんIさんは「え?そうですか??」と少しきょとんとしたような反応だったのですが、あとで思い出したように、私にこんな話をしてくれたのです。
……の続きは、編集後記でお話ししますね。
それでは、つうりさんの特別コラムへどうぞ!
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〔1〕齊藤つうり特別コラム
「風のエレメンタル存在と偽物の自由の時代とジェイソン・ステイサム」
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想像できることはすべて現実なのだ
―パブロ・ピカソ
《前回から続いています》
ガイド「ケイシー」によるヘルプのおかげで、上層の世界への探索は瞬く間に進んだ。
ある時、私は「風の領域」と呼ばれる場所への探索を行なった。
この領域は基本的に風のエレメンタルの世界だ。
風のエレメンタルは下の世界では情報のエネルギーとして変換される。
そしてこの上の世界では、風のエレメンタルは、どこにも属さない本質的な自由な動きとしてのエッセンスである。
この世界の住人である風のエレメンタル存在は、常に変わり、常に動く性質をもっていた。
私の思考は、彼らを「よくしゃべる・よく動く・おっさん」として捉えた。
ケイシーと共にこの領域に入った時、私は唐突に「お迎えの一発」を受けた。
―お前!ガチガチの身体してんなー。なんでそんなにガチガチなの?え?まだ若いのにどうしてそんなに固いことばっかり考えてんの?ぜんぜん楽しんでないでしょ。モテないでしょ。ダメダメ。俺を見て!軽いでしょ!自由でしょ!どこでもいけそうでしょ!お前は俺を見習わなきゃいけない。固い固い!さあ、動こう!回ろう!ほら、さあー。どうした?まわってまわって!わかる?わかんない?わかるよね!
風のエレメンタル存在は、緑色の蛍光灯のような姿になり、ぐるぐると光りながら私の周りをせわしなく動き出した。まるで映画『アラジン』のジーニーのようだと私は思った。
「ケイシーから予習していた通りだ」と私は思った。
エレメンタル存在は、この帯域を通る人間をコントロールしようとすることがあるから注意するように、とケイシーは私に言っていた。
また体外離脱中、自分にとってヘルプになる存在かどうかを見分けるには、相手が無理な要求をしてくるかどうかを見定めることなの、と彼女は言った。
そして相手の無理な要求を聞き入れると、その帯域との厄介なコネクションが生まれやすいのだと。
今度は虹色にビカビカと光りながら、なおも私に圧倒的な言葉を浴びせかけてきた。
―腰だよ!腰!モテる男は腰の動きがいいんだ!お前は腰が固いんだ!だからそんなに堅物なんだ。ダメダメ!さあー回そう!セクシーに!かっこよく!俺を見ろ!こうだよ!ほら!ほら!
今度は俳優のジェイソン・ステイサムにそっくりになり、上半身裸のマッチョな姿で腰を卑猥にくねくねと回し始めた。
私はなんとも不快な印象を受けた。
当時の私は痩せていて、自分の肉体に大きなコンプレックスを持っていた。特にマッチョで、男らしさにあふれた人が苦手であった。
そんな風のエレメンタルを見ながら、ケイシーは私に言った。
「たしかに私は、ヘルプになる存在の見定めのことをあなたに話したの。でも今、あなたの【思考応答性】が風のエレメンタル存在にこのような振る舞いを起こしていることに気づかなければいけないの。あなたは、相手を利用する人が嫌いなの。その意識と無意識の思考が、この風のエレメンタルに影響を及ぼしているの。本質的にはエレメンタル存在は中立的な役割なのね」
そう言われて私の心が大きく揺らいだ。
私のハートにかけられた大きな錠前が突然、視覚化された。
その錠前は瞬く間にますます巨大になり、重くなった。
私はその重さに耐えきれなくなり、膝をついた。
その当時私は、小さな子供のこと、仕事のこと、寺のことなど、周囲の要求と義務にがんじがらめになっていた。
そして私にとって一番遠いものは、「なんの義務も責任もなく、自由にどこでも行けること」だった。
目の前にいる風のエレメンタルが表しているものは、その対極だった。
錠前はさらに重くなり、私は倒れ込んでしまった。
ケイシーは言った。
「これが上層の世界に来るということなの。あなたの意識と無意識の思考がそのまま世界に影響を与えるの。でもあなたは気がつかなくてはいけないの。この風のエレメンタルは、あなたに大切なことを教えてくれているの。教えた通り、イマジネーションの力を使うの。思考を完全に集中するのね」
ケイシーは以前、この世界におけるイマジネーションの力の重要性について私に教えていた。
私が普段属している世界では、イマジネーションは妄想だと信じられている。
思考とイマジネーションを切り離すように訓練され、知識や数字を暗記するように方向づけられる。
その結果、私たちはイマジネーションの力を失っている。
ケイシーは言った。
「イマジネーションの力こそ、体外離脱における意図となるの。思考を集中させ、イマジネーションの力を解き放ち、何の予想もせず、イマジネーションがもたらすものに身を委ねてみるの」
―ほらほら!どうしたお前!さあー何がしたいんだ!そんなに重くなって動けなくなって、それがお前のしたいことなのか?
相変わらずジェイソン・ステイサムの姿をした風のエレメンタルが挑発するように詰め寄る。
身動きが取れない重さと心の不自由さが私を締め付ける。
ケイシーの言っていることはわかるが、こんな重さのなかでイマジネーションをどう使えというのか。
そして私はその重さそのものに身を委ねた。
「この不自由さは私の何を表しているのか」と心の中で問いを爆発させた。
すると気づきがやってきた。
―私も実はこうして人に何かを押し付けているのだ。
要求を押し付けてくる人が嫌いだ。
だが私は仕事ができるタイプなので、何でも先回りしてやってしまう。
けれどそこで相手に対して「やってあげた」という優越感を持つことができる。
そして相手ができないことを自分はできるのだというマウントをとっている。
私が「暗い恨みに満ちた態度」を押し付けている。
それがこの重さなのだ。
その気づきとともに、ハートの錠前が外れた。
ケイシーが隣で「今なの!」と叫んだ。
私は思考をイマジネーションの力へと集中させた。
―風のエレメンタルが本当に伝えたいことは何か?
―私が本当に求めていることは何か?
すべての思考をその問いに集中し、やってくるイマジネーションに身を委ねた。
それは活動している自分の姿だった。
大勢の前で話している自分。
世界中の遺跡で仲間と共にワークをしている様子。
そしてほんとうに愛する人と一緒にいる姿。
その自分の表情は、いまの自分の表情とはまったく異なっていた。
まさに自由そのものという表情だった。
ふと、「ただの妄想だろう?」という冷ややかな自己批判が入りそうになる。
するとケイシーが私の手を握った。
その手から、私への信頼とヒーリングのエネルギーが伝わる。
再び思考とイマジネーションの力を一つにする。
唐突に、風のエレメンタル存在と繋がった感覚が訪れる。
―できたな!そうだ!俺たちは自由なんだ!お前も自由なんだ!どこにも属さない。誰にも俺は支配できない。お前も同じなんだ!わかったな!
風のエレメンタルは、再びジーニーのような姿に戻っていた。
私は大きなため息をついた。
相変わらずその様子は好きにはなれなかったが、だからこそ私が心から求めているものは、こうして自由に飛び回る風そのものの力なのだと納得せざるを得なかった。
ケイシーは続けた。
「あなたのお母さん、風のエレメントがとても強いの。だけど強すぎる風は相手の自由を奪うの。お母さんにはそういう気質があるの。そしてあなたにも同じ気質があるの。よく覚えておくの。あなたがさっき見たビジョンをあなたは生きることになるの。だけどあなたは決して相手の自由を奪ってはいけないの。押し付けられた自由は偽物の自由。そして偽物の自由がこのあと社会を覆っていくの。偽物の情報と風の力が世界中に吹くの。それはある意味では、戦争による支配よりもずっと恐ろしい支配。イマジネーションの力を奪うの。だからよく覚えておくの。本当の自由は何も奪わないの。誰からも何も。そのことをあなたは忘れてはいけないの。そしてイマジネーションの力こそ人間の本質的な自由なのね」
一度に多くの情報がやってきて、私はその内容を処理できなかった。
ケイシーは出会った時のように、エメラルドグリーンの光を放っていた。
その光は私の混乱を鎮めてくれた。
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〔2〕最新スクール情報
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【開催まであと10日】アカシック《ベーシック》コース 全日程オンライン
2025年10⽉11日(土) 開講
この4日間のクラスでは、アカシックレコ-ドに関する基本的な概念、読み解くための方法、そして他者をリ-ディングするための実践的なテクニックを習得することができます。
そして、ただ単にクラスを受講したというだけではなく、この4日間を終了することによって、恒久的な変化があなたに訪れることでしょう。
そのことによって、あなたはアカシックレコ-ドという存在が、あなた自身と密接に関連しており、仕事、人間関係、健康などのとらえ方に大きな変化が起こることを体感することでしょう。
【募集中】ソウルトラベル・プログラム
2025年10⽉23日(木) スタート
体外離脱特別習得リトリート in 八ヶ岳+30日プログラム
私たちが提供する「ソウルトラベル・プログラム」は、体外離脱をより確実に、誰でも体験が可能であり、再現性の高い内容として構築しています。
今回のプログラムでは、事前準備、ワーク、食事等日常のなかで実践可能な方法からスタートし、三日間のリトリートでは、グループのダイナミクスと八ヶ岳南麓の自然のパワーに抱かれることで、大いなる体験へと自己の本質を解き放っていきます。
またFacebook等のサポートにより、個々人では超えることのできない心理的なエッジを超え体外離脱の体験を確実なものとすることを可能にします。
【募集中】Total Integration Course 弥勒力セクション
2025年11月8日開講<オンライン>
※こちらのクラスの受講は、旧自己統合クラス・旧自己認識クラスを受講されている方のみが対象となります。
本コースは過去と未来を統合し、本質的な生命力を得て、なれる最高の自分(=個性化)を生きるための9ヶ月のプログラムです。
個性化とは、あなた自身が本来持つ個性に触れることで、本来そうなるであろうあなた自身へと統合されていくプロセスのこと。
外側の役割や目標に到達しようとするのでなく、内側にある自己の力を知り、魂のビジョンを解き放ち、総合的な領域(社会的、精神的、霊的)を統合した、新時代のライフスタイルを提示します。
個々人の特性をエニアグラム、発達心理学、講師によるアカシックリーディングの個人セッションにより、導き出し、自分自身の人生にて「こちらへ向かうことが自分自身へとなっていく道なのだ」という確信をつかんでいき、外側の適応によるこれまでの仕事のありようを超え、「個性化の仕事」を個々人が生み出すことを目的としています。
【募集中】アカシック【エキスパート】コース
《オンライン》2025年11月29日(土)開講
本コースは、アカシックレコードリーディング・ガイドのスキルを向上し、あらゆる領域で活用するためのコースです。
またアカシックレコードの全体像を理論的に理解し、より詳細な情報を扱っていきます。
アカシックをスピリチュアルと呼ばれる領域だけではなく、科学・量子力学・ユング心理学といった観点を取り入れながら深めていくために、コース生は多角的かつ、実用的な領域でアカシックを活用することを可能とします。
そしてまた個性化の傾向性を、身体症状や自分自身が住う環境、アカシックグリッドといった観点から深めていくという独自の方法を行い、「なれる最高の自分」を本質的に生きるためのクラスといえるでしょう。
非常に幅広いワークを取り扱い、受講者のアカシックの可能性を大幅にひろげてゆきます。
<!開講日が変更となりました!>
【募集中】スピリチュアリズム探求クラス Plus
2025年12月6日(土)開講
私たちがここで提供するスクールは、特定の教えや信念体系のなかに皆さんを閉じ込めるものではなく、世界中のスピリチュアリティの体系や五感を超えた体験をとおして、あらゆるとらわれから自由にするために存在しています。
スピリチュアリティ(精神性・霊性・5感を超えた知覚)を探究し、開発することは、人間の自然な欲求です。私たちは誰もが本質的な自由を求める存在だからです。
時代はすでに移り変わっています。
誰もが五感を超えた知覚を開発し、物理的現実を超えた世界を体験することが当たり前になる時代へと入りました。
万人にひらかれたスピリチュアリティの探究を、本質的かつ信頼おける方法で提供できる場が、いままさに世界中で必要とされています。
その確信を私たちのビジョンとし、ブッダスクール「スピリチュアリズム探究クラス」を提供します。
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〔3〕編集後記
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「幽体離脱かどうかはわからないんだけど」と、I社長が話し始めました。
「実は子どものころ、自分の部屋にいながら体を抜けて、天井の上から母が台所に立つ姿をよく見ていたんだよねー」と。
え?そんなことってあるの?
と驚きながらも、Iさんの妙に自然な話ぶりにすんなりと受け入れてしまう不思議さ。
「あれがそうだったのかな?」なんて聞かれても知らんがな!と思いましたが、けれど考えてみれば、わたしたちも日常の中でふと「魂が自由になるような瞬間」を味わっているのかもしれませんよね。
風に頬をなでられたときや、空を見上げて心がふわっと広がるとき。
目が覚めたけれどもまだ夢の中にいるかのような感触のときや、目を閉じているのに、まぶたの裏になんだかいろんな色や模様が浮かんできて、じっと見るともなしに見ているうちに、その中に入り込んでいけるような気持ちになるとき。
今がまさに、わたしたちみんなが自然に肉体を超えた存在であるとはっきりとわかるような体験をしていくときなのかもしれませんね。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!
文責:さめじまみお
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