「女性が男性化しているケース」を読むと、男性としての転生が非常に多い場合がある。
アカシックリーディングの現場というものは、人間とは何かを常に考えさせられる。
現代でよく見られる「女性が男性化しているケース」を読むと、男性としての転生が非常に多い場合がある。
輪廻とは平均して350回ほどが多いが、そのうち300以上の転生が男性であるといった感じだ。
このような場合、その男性化した女性が、複数の男の人と付き合う(あるいは付き合いたい)、若い男性を囲いたい、という欲求を持ちやすい。
またそのような男性化した女性は、女の人のグループのリーダーになることも多い。
一見、パワーがある女性だから魅力的なのだと感じられるかもしれない。
しかしそうではない。
このとき「支配されたくないから、先に支配する」というカルマ(※)を持っているのだ。
輪廻のなかで自分自身が男性として回数を重ねてきた人は、女性を支配してきた経験を持っている。
そして「女とは男に支配される存在なのだ。だから支配されないように強くあらねば」という内的な強い思いを幼少期から持つことになる。
また男性をとらえる視点のなかに、「男は自分を支配してくる生き物なのだから、その前に自分が支配する必要がある」というものを持ちやすい。
その結果、「女性としての自分を認め、男性としての相手も認め、お互いの両分を理解し、甘えかつ守る、というバランスを取りながら、共に歩んでいく人間関係」ではなく
「女性としての自分を認めることができず、男性のなかにある支配原理を恐れ、常にコントロール権を取り合う人間関係」を生きることになる。
こういう人がアカシックリーディングセッションに来た際には私はシンプルに
「女性であるあなた自身を認めることが、今回の人生ではとても大切です」
と伝える。
そして
支配される、する、という問題を人生の中で繰り返していないかと確認すると、殆どの場合、そうですと答える。
そういう場合
「支配はあなたのなかにあるととらえてみることです。誰かにコントロールされていると感じるとき、一度深呼吸して、ひょっとしたら誰もあなたをコントロールしようと思っているわけではなく、ただただ相手は善意で接してくれているだけかもしれない、と感じてみることです」
とアドバイスをすることがある。
こういわれるとほとんどのクライアントさんは戸惑うが、数年たったのちなどに、
「あのときつうりさんにいわれたことが、最近ようやく理解できるようになりました」
と教えてくれることがある。
近年はセクハラや女性の権利の問題が過剰に意識されやすい。また実際にそういった場面があることは間違いなく、直されるべき現状はどんどん改善されていったらいい。
けれどアカシックリーダーである私から見たとき、そこに内的なダイナミクスが働いていることにどうしても注目してしまう。
自分自身の魂の全体性を理解し、それを現実に生きていこうとする人は、外を忙しく変えようとするのではなく、静かに内側に取り組んでいくのだ。
それだけが人生を真の意味で変える唯一のものだと知っているから。
※追。
カルマとは、前世で悪いことをしたから、今世でむくいを受けると言った印象があり、宗教的な迷信にすぎないと現代では思われやすい。
カルマとはバランスである。
心の内側にコンプレックスや抑圧した葛藤状態を持ちながら、自分自身を不確実な状態で表現したとき、そのバランスをとる必要が生まれる。そのようなバランスを欠いた状態を、カルマがあるというのだ。
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