
【ブッダスクール通信vol.70】「永遠の美しさと水の錬金術ワーク」
みなさま、こんにちは!
ブッダスクール通信メルマガ担当のさめじまみおです。
あたたかくなったかと思えば、ふいに肌寒い日も
戻ってくる。そんな気まぐれな気候に揺さぶられ
ながらも、季節はゆっくりと確実に、夏へ向かって
いますね。
最近、ちょっとおもしろい体験がありました。
なぜか「バケツ稲」なるものを育てることになったのです。
稲?稲ってあの、お米の?
そうです。今まさに世間を騒がせている、お米。
農家さんが広大な田んぼから育て、収穫してくれて、
わたしたちの毎日の食卓にやってきてくれる、
みんなが愛してやまない、お米。
それが、ベランダの小さなスペースに置いたバケツの
中で、ほんとうに稲が育つなんて……と、最初は
半信半疑だったのです。
ですが日々変化していく芽を見ているうちに
わたしの中にも何かがじわりと変わっていくのを
感じました。
このお話のつづきは、また編集後記にて
つづらせていただくとして……。
お待ちかねの、つうりさん特別コラムに
さっそくいってみましょう。
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〔1〕齊藤つうり特別コラム
「永遠の美しさと水の錬金術ワーク」
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錬金術という言葉は何かしら特別な響きを
私たちに与えてくれる。
それは単にどこか特定の文化のなかで行われる、
閉じた体系を指すものではない。
そしてまたずっと昔に行われた科学に類似した
何かの試みというものでもない。
錬金術とは、いまを生きる私たちにとって
身近なものであり、生活や健康や豊かさと
いったものと密接に結びついている。
そのなかで最も身近な錬金的な作用を持つものは、
私たちの身体だ。
今回はこの「身体と錬金術」について、
とめどなく書いてみる。
まず錬金術のエッセンスをシンプルに言うなら、
それは
「粗雑なものから精妙なものを生み出していく」
ということになる。
錬金術という言葉そのものが「金を錬成する」と
いう意味なのだけど、この場合の金とは「地上の
物質のなかで最も精妙なもの・時間がどれほど
たっても劣化しない永遠を持つもの」をあらわす用語だ。
これを文字通りに取ると、単に鉱物から、金を
取り出していく作業のように思えるのだが、
そうではない。
錬金術のテキストで用いられている用語とは、
すべてが比喩で書かれている。
そして錬金術では、この世界に存在するものは、
ただそのままであるとき、ゆっくりと崩壊して
いくだけだが、錬金のプロセスを経ることで、
物質が時間を超え、永遠なる金へと昇華されるとする。
これは、人間が物質としての自己認識を持つ
ならば、生産し、繁殖し、ただ老いて、朽ちて
いくだけの存在である、ということ意味する。
しかしそこに精神性・スピリチュアリティとしての
自己認識を持つことで、その魂の本質を見出し、
それを表現することによって、永遠なる命を
見出していくことを表している。
それを錬金術は象徴しているのだ。
そして錬金術師である「アルケミスト」は、
自分自身の身体こそ、錬金術を用いるための、
最重要な媒体であると考える。
私たちは、心の内側で「永遠なる美しさ」を求める。
女性は自らの体をそうあらせたいと願い、男性は
美しい女性を手に入れることで、それを求める。
けれど、どんなに物質的なアンチエイジングを
行っても、外側の時間に勝つことはできないだろう。
ときに私たちは、若さと美しさを求めて躍起になり、
時間に抗おうとする。
さて。錬金術では「錬金術の容器としての身体
(THE BODY AS AN ALCHEMICAL CONTAINER)」
という概念がある。
身体もまた、粗雑な領域から、精妙な領域へむかう
方向性を持つ。
そして錬金術の体系においては
・物理的身体
・感情的身体
・思考的身体
・微細的身体
といった各層の身体があり、それぞれが錬金的な
作用をなしているとする。
たとえば物理的身体は、食べ物を食べ、便を排泄する。
このプロセスは食べ物を分離・分解し、熱を加えて
エネルギーへと変換し、より高度な領域(感情・精神・
微細)へと昇華させる錬金的な作用である。
あなたが朝食に、納豆とわかめの味噌汁と漬物を
食べたとしよう。
するとその物質は、あなたの体内を通ることで、
より高次なあなた自身の感情・思考・エネルギーへ
と昇華されていく。
「そんなことは当たり前だ」と思うかもしれない。
「それがどう錬金術なのか」と問いたくなるかもしれない。
ここで大切なことは「下から上へと昇華されていく」
という世界観だ。
物質として得たものを、ひとつ上の領域へと昇華させ、
さらにその上へとつなげていく。
この循環のなかに、錬金のプロセスがある。
そしてその最上位に、宇宙の創造そのものがある。
最下位にあたる物質と、最上位にあたる宇宙の創造とが
一つにつながり、すべてが生き生きとした生命を取り戻していく。
錬金術師の「仕事」とは、時間に属する物質と、
時間を超越した永遠をつなぐこと。
そのことによって、創造全体に新たな生命を呼び込むこと。
無限のつらなりを生きるとき、アルケミストたちは
無限の生命を生きるのだ。
その結果、彼らは「永遠の美しさ」を得るという。
たとえばイギリスのアルケミストとして著名な
「セント・ジャーメイン(Saint Germain)」は、
何百年にも渡り、社交のための大パーティに出席した
が、常にまったく変わらない容姿であり、
常に紳士的で若々しかったという。
現代を生きる私たちは視野が狭い。
そしてその視野の狭さは、
「一度得たものを手放したくない」という感覚に
よって表される。
私たちは、自分が得たものと自分自身を同一視し、
それにしがみついてしまう。
つまり、物理的身体を得たなら、それのみが自分で
あると信じ込み、物理的身体をどこへつなげて
いけばよいのかを忘れてしまっているのだ。
ここで、錬金術における無数のワークのなかから
四大元素のうち「水」に関するワークを紹介したい。
これは自らの身体をより高次のものとつなげ、
時間を超えていくためのワークである。
「アンチ・エイジング(老化に抗う)」ではなく、
「インテグラル・エイジング(加齢と統合的に向き合う)」
という考え方に近いものだと言えるかもしれない。
【水の錬金術ワーク】
・効果
あなたが自分の本質を生きたいと願い、より
大きな視野を得ることで、本質的な健康と年齢を
保つことができる。
Step1
・呼吸を整える。
・いまこの瞬間を感じる
・自分自身の感情を観察する。
・いまの自分自身のオーラの状態をイメージする
Step2
・オーラの状態から、呼び起こされるイメージや
記憶、音、匂い、身体感覚を想像し、動きを表す。
・その動きや身体性から、あらわされる周波数や
色を自分自身の手に集約する。
・陶器のコップに入れた水を両手で包む。
Step3
・いま自分自身が感じている感情のなかで最も
大切な本質(例:先ほどまでは怒りを感じていたが、
本当は愛を伝えたい)を水に照射するイメージを持つ。
・その水が、あなた自身が表したい本質を反映し、
独自の周波数と色とエネルギーを持つことを感じる。
Step4
・その水を、綺麗な容器に移す。
・飲み水、料理、植木などに、数滴入れる。
そうすることで、あなたの身体を包む環境がその
エッセンスの働きを、あなたと共に成そうとして
いることを理解し、生きる。
・スプレーなどにして、同様の目的で使用する。
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〔2〕最新スクール情報
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【近日募集開始】2025夏至Special Workshop
2025年6月20日(金)19:00ー22:00
※近日告知予定です。
【募集開始】アルケミスト中級ワークショップ
《全講義オンライン形式》
2025年6月28日(土)・29日(日)13:00〜17:00
このWSではアルケミスト・錬金術師の土台となる理解と、
個性化のプロセス、惑星期といった内容を踏まえた上で
「現実化のマジック」を習得していきます。
錬金術の体系を習得し、また各惑星期と重ね合わせる
ことで、
いまの自分自身がどんな場所にいて、何を現実化していく
ことを、人生が求めているのかを明らかにしていきます。
そして「現実化のマジックの5つのプロセス」の実践を通し、
最終的には参加者のグループによる、強力なマジックワークを
行います。現実化のマジックの本質は、人生の質そのものの
変容にあります。
もしあなたがいまの現実のなかで、生き生きとした新しい
生命を取り戻し、本質的な豊かさを生きたいと願うなら、
あなた自身が「アルケミスト」となることを心の奥深くで
望んでいるのかもしれません。
【募集中】寺舞 ーThe Dragon Ritualー <現地開催>
2025年7月1日開催
この「寺舞ーDragon ritualー」は、2025年の7月の
地球の覚醒のタイミングを間近にし、龍との接触を体験し、
目覚めた意識の変容に開かれるために行われます。
このイベントでは、650年続く伝統的な寺院の本堂にて
龍との接触を体験するための「ドラゴンリチュアル」を
行います。
声明と歌と神楽の舞と音を効果的に用いることで、
演者と参加者の壁を越え、全員で内面深くへと降りて
いくプロセスを共有します。
また第二部では「ドラゴンムーブメントワーク」として
声明によるボイスワーク・シアターワークの導きの
ムーブメントワークを行います。
またこれらの
リチュアルとワークを通し、龍と関わり、
地球それ自体と創造の場を作り出すことを意図しています。
【募集中】アカシック《ベーシック》コース 全日程オンライン
2025年10⽉11日(土) 開講
この4日間のクラスでは、アカシックレコ-ドに
関する基本的な概念、読み解くための方法、そして
他者をリ-ディングするための実践的なテクニックを
習得することができます。
そして、ただ単にクラスを受講したというだけではなく、
この4日間を終了することによって、恒久的な変化が
あなたに訪れることでしょう。そのことによって、
あなたはアカシックレコ-ドという存在が、あなた自身と
密接に関連しており、仕事、人間関係、健康などの
とらえ方に大きな変化が起こることを体感することでしょう。
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〔3〕編集後記
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バケツの中で、お米を育ててみるという試みを
やりながら気づいたことが、いくつかありました。
お米って、田んぼで育てるもの。
広い土地や、
農家さんの技術があってこそできるもの。
ずっと、そう思っていました。
それがある日、JAが無料で配布している「種籾」と
手元にあったバケツと、土と水だけで……
芽が出たのです。
芽が出る、ということ。
そこに「命が動き出す」
瞬間を、目の前で見るということ。
その神秘の前で、わたしはしばし立ち尽くして
しまいました。
これが、この芽のこたちが、育っていくとお米になるの?
それって本当に?
自然から離れ、土に触れる機会もない完全なる
都市生活者のわたしには、魔法のように思えました。
小さな種から、すべてが始まる。
そんな当たり前なことが、当たり前なのに
偉大で奇跡のようなことが、
いつでも、たしかに、起こっていたのです。
もちろん、「バケツ稲」はあくまでお試しセットと
いう位置付けなので、それで簡単に自給自足ができる
なんて思ったわけではありません。
なのですが、あって当たり前だった存在の「お米」
の、その前の変容のプロセスの一端にこうして触れて
みたときに、
種が!稲になり!稲が!お米になるなんて!!
(だいぶはしょってますが)
そしてそれが、わたしたちの、体内に入るなんて!
さらに血肉になるなんて!!
うわあああ。
と、
一粒の種の命と、命が生きることと、その姿を変えて
形を変えて「あるべき結晶」のようなものへと
自然に変化していくことの、本質を見たような気がしました。
小さなバケツの中に、無限の命が息づく。
それはまるで、わたしたち一人ひとりの中にある
「宇宙」を見たようでもありました。
この世界は、
思っていたよりも自然で、ダイナミックで、
マジカルな変容で成り立っているのかもしれませんね。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!
文責:さめじまみお
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