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その歌はきっと歌われることを待っている。

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【ブッダスクール通信vol.73】「真実なんて人は知りたくない」

みなさま、こんにちは!
ブッダスクール通信メルマガ担当のさめじまみおです。

暑さが続く季節、いかがお過ごしでしょうか?

このメルマガ、毎回けっこうなボリューム感だったりしますので、冷たい飲み物でも片手に、どうぞリラックスしてお楽しみくださいね。

さて、突然ですが若い頃、私はある人生の岐路に立っていました。
それは結婚相手を選ぶという、大きな選択の時。
幸運にも、私には「結婚しよう」と言ってくれる男性が二人も現れたのです。

一人目はAさん。
彼は、私の好みそのもので、何もかもが完璧で、いつもドキドキしていました。
けれど、けれど!!
彼は筋金入りのギャンブラーで、毎回「ちょっとお金貸してくれない?」と頼んでくる……。

そして二人目はBさん。
彼はとても優しくて、私を大切にしてくれるのですが、「ときめき」という点では少し物足りない。
優しさや安心感はあったけれど、心の奥では何かが足りないと思っていたのです。

私が抱えていたのは、まさにこの二択。
「ときめき」か「安定」か。
結婚相手にどちらを選ぶべきなのか、本当に悩みました。
(もちろん圧倒的に周りはBさん推しでした 笑)

その日も一晩中考えていたら、いつのまにか夜が明けていたある日。
窓から差し込む朝日を浴びながら、「おや?」となにかが引っかかったのです。

と、お話のつづきは、また編集後記にてつづらせていただくとして……。

お待ちかねの、つうりさん特別コラムにさっそくいってみましょう。

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〔1〕齊藤つうり特別コラム
「真実なんて人は知りたくない」
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第3の道。

第3の道とは、いまもなお私がやりつづけているワークのなかでも、最も強力なものです。
第3の道とは、どっちつかずの曖昧な選択を行うといったことや、妥協案ということではありません。

第3の道とは、続けるか、やめるか、あるいは戦うか、負けるかといった2つの選択肢しかないと見えた時に、まだ見えていない3つ目の選択肢のことを指します。

時には、争いのど真ん中へ飛び込むことも第3の道かもしれません。
また時には、ずっと避け続けていたものに自分が近づく道が第3の道であるかもしれません。

もしあなたが、人生の分岐点で第3の道を見出そうとする姿勢を持てるのだとしたら。
また、その道を見出したときに

「あー。見出せちゃったなら、やるしかねーんだなー。どう考えてもいちばん面倒だし、なんなら一番やりたくないことだけど、たしかにこれしかないんだわ…泣」

と思えるなら。

それはどんなスピリチュアル・サイキックな力にも劣らない、強力な力となるのです。

私自身の例でお伝えできるとしたら、「経営者になる」という道は、たしかに私にとって第3の道たり得るものでした。

今から10年ほど前のこと。
私がやりたいことは「普遍的な人間の変容を扱うスクールを開く」ということであり、経営者に自分自身がなるという視点はまったくありませんでした。
むしろ私が避けてきたことは、会社という組織に関わること、経済活動に関わることだったのです。

私はあくまでも講師としてのスキルを高め、経営的な部門には関わりたくはなかった。
言ってみれば、経営・経済とスピリチュアリティを分離させる必要があると考えていたのです。
また私は実家が寺ということもあり、家族も金銭には非常に縁が遠く、ある意味では、人とのつながりと宗教性は高めるが、金銭に関わることや、商売めいた話題はなるべくしない、という家風でもありました。

そんな時期に、私は秋分の広島の弥山にて、一晩中のビジョンクエスト(※)を行うという機会を得ることができました。
そのビジョンクエストのなかで、自分自身のスクールを開くために、いま自分に必要なものとは何か、ということをテーマに立てました。

空海も修行したとされる霊山・弥山の岩山の山頂を、秋分の月が照らし、雲が流れていきます。
私は岩に半蓮華座を組み、半眼にし、雲と月が流れていく様子をただ見ていました。
ほんとうに美しく神秘的な夜でした。
このような素晴らしいビジョンクエストでは、さぞかし霊的な答えが私には示されるだろうと、期待に胸をワクワクさせていました。

けれど夜明け前に、強烈な未来の印象を伴ってやってきた答えは、

社会性と経済性の力を身につけること

でした。

社会性と経済性?
なんのことだ?

と私は最初、うまく理解できませんでした。
私が求めていた答えは、もっと高次なものであり、マスターからの言葉のようなものを求めていました。

社会性と経済性。

たしかに、はっきりとその答えを受け取ったのです。
驚きながらも、私はその答えを自分の内側で深めていきました。

社会性と経済性。

それは、まさに私にとって「影」にあたるものでした。
私にとって最も縁が遠く、そして見えていなかったもの。
けれど、たしかにスクールを開催するということは、単にスピリチュアルな知識や、言論の力や、プレゼンスの力だけではなしえない「社会性・経済性」が必要となることは言うまでもありません。

また、答えを内側で深めていくと、ポーンと

「経営者」

という言葉がやってきました。
その答えは、私にやってきたものとしては、大きな喜びとは、ある意味、真逆でした。

知ってしまったゆえのあきらめ。
そんなものに近いかもしれません。

そしてまた、同時にこのような言葉も受け取りました。

「経営者とは、人が最も面倒だと感じ、誰も手をつけないものを扱う人のこと」

なんておそろしいメッセージでしょうか。

そう。
私がこれから進むべき未来は、人が最も面倒だと感じ、誰も手をつけないものを扱うことで、経済性と社会性を身につけていく、ということなのです。

もっとキラキラした、華やかな言葉が欲しかった。
もっとワクワクして、輝く未来を知りたかった。

だけど、なんといっても、ほんとうに。
もし、この私が、いま、この世界で、スクールをやるとしたら、私が歩むべき第3の道とは、まさにそれだったのです。

社会性と経済性に関わることなくして、この社会のなかでスクールというものを立ち上げることは、ある意味、不可能です。
そしてもちろん、社会性と経済性とは、さまざまなレベルがあります。

私はそれまでは、単に「お金はエネルギーであり、エネルギーを循環させていくことで自然と回るもの」というスピリチュアルな信念でした。

それ自体は間違っていないのですが、人と一緒に仕事をしていく際には、それだけではダメなのです。
いま、現状の社会を回しているものの実態を知ることなくして、スクールの運営などできるはずがなかったのです。

つまり、私がビジョンクエストで受け取った答えは、「上ばっかり見ていても、現実にはならないよ」ということであり、そのときに最も必要な、真実そのものだった、といえます。

でもね。

真実なんて、人は知りたくないんですよ。

だって、そうでしょう?

誰もやらない一番面倒くさいことを、自分でやることが、一番大切な真実だなんてね。

だからこそ、私の顕在意識はずっとその答えを受け取らずに、遠回りしていたのでしょう。

それが2018年のこと。
あれから7年ほど経ちました。
私はいま、二つの法人の経営者です。

どちらにもスタッフの皆さんがいて、どちらの法人にも、こうして人が集い、皆で多くの気づきと変容を扱っています。
この7年間は、ビジョンクエストで見た印象よりも、さらに、はるかに、とんでもなく面倒くさいことが目白押しの毎日でした。
そして経験が足らず、失敗ばかり繰り返している期間でした。
多くの方々に迷惑をかけてしまうこともありました。

けれど同時にこの7年間は、これまで過ごしてきたどの期間よりも濃厚で、大きな感情と感動とが凝縮した時間だったといえます。

あの時見出した第3の道の力が、たしかに私を、いまこの場所へ導いてくれたのです。

人生とは、不思議なものです。
頭で欲しいと思っているものは得られなくても。
魂が与えてくれたものの大きさは、そんなちっぽけな望みのすべてを吹き飛ばしてしまうのですから。

※ビジョンクエストとは
ネイティブ・アメリカンの成人のための儀式が発祥。10代前半になると、自分自身の精霊とのつながりを得て、人生のビジョンを得るために、人里離れた山林へ向かい、3日3晩を不眠不休で過ごすという儀式が主である。

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〔2〕最新スクール情報
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【募集中】アカシック《ベーシック》コース 全日程オンライン 2025年10⽉11日(土) 開講

この4日間のクラスでは、アカシックレコ-ドに関する基本的な概念、読み解くための方法、そして他者をリ-ディングするための実践的なテクニックを習得することができます。
そして、ただ単にクラスを受講したというだけではなく、この4日間を終了することによって、恒久的な変化があなたに訪れることでしょう。

そのことによって、あなたはアカシックレコ-ドという存在が、あなた自身と密接に関連しており、仕事、人間関係、健康などのとらえ方に大きな変化が起こることを体感することでしょう。

https://buddha-school.jp/event/akashicbasic20251011/

 

【募集中】スピリチュアリズム探求クラス Plus  2025年11月1日(土)開講

私たちがここで提供するスクールは、特定の教えや信念体系のなかに皆さんを閉じ込めるものではなく、世界中のスピリチュアリティの体系や五感を超えた体験をとおして、あらゆるとらわれから自由にするために存在しています。

スピリチュアリティ(精神性・霊性・五感を超えた知覚)を探究し、開発することは、人間の自然な欲求です。
私たちは誰もが本質的な自由を求める存在だからです。

時代はすでに移り変わっています。
誰もが五感を超えた知覚を開発し、物理的現実を超えた世界を体験することが当たり前になる時代へと入りました。
万人にひらかれたスピリチュアリティの探究を、本質的かつ信頼おける方法で提供できる場が、いままさに世界中で必要とされています。
その確信を私たちのビジョンとし、ブッダスクール「スピリチュアリズム探究クラス」を提供します。

https://buddha-school.jp/event/spiritualism2025/

 

【募集開始】Total Integration Course 弥勒力セクション 2025年11月8日開講<オンライン>

※こちらのクラスの受講は、旧自己統合クラス・旧自己認識クラスを受講されている方のみが対象となります。

「弥勒力セクション」は、個々人の特性をエニアグラム、発達心理学、講師によるアカシックリーディングの個人セッションにより、導き出し、自分自身の人生にて「こちらへ向かうことが自分自身へとなっていく道なのだ」という確信をつかんでいき、外側の適応によるこれまでの仕事のありようを超え、「個性化の仕事」を個々人が生み出すことを目的としています。

個性化とは、あなた自身が本来持つ個性に触れることで、本来そうなるであろうあなた自身へと統合されていくプロセスのこと。
外側の役割や目標に到達しようとするのでなく、内側にある自己の力を知り、魂のビジョンを解き放ち、総合的な領域(社会的、精神的、霊的)を統合した、新時代のライフスタイルを提示します。

https://buddha-school.jp/event/2025_tic-mirokupower/

 

【募集中】アカシック【エキスパート】コース《オンライン》2025年11月29日(土)開講

本コースは、アカシックレコードリーディング・ガイドのスキルを向上し、あらゆる領域で活用するためのコースです。
またアカシックレコードの全体像を理論的に理解し、より詳細な情報を扱っていきます。

アカシックをスピリチュアルと呼ばれる領域だけではなく、科学・量子力学・ユング心理学といった観点を取り入れながら深めていくために、コース生は多角的かつ、実用的な領域でアカシックを活用することを可能とします。
そしてまた個性化の傾向性を、身体症状や自分自身が住う環境、アカシックグリッドといった観点から深めていくという独自の方法を行い、「なれる最高の自分」を本質的に生きるためのクラスといえるでしょう。

非常に幅広いワークを取り扱い、受講者のアカシックの可能性を大幅にひろげてゆきます。

https://buddha-school.jp/event/2025akashic-expert/

 

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〔3〕編集後記
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なぜわたしは、「ときめき」を取るか「安定」を取るか、みたいな二択で悩んでいるのだろう?と。
おかしい。ぜったいにおかしい。

だって、どう考えても「ときめきもあり、安心感もある人」がいいに決まってるじゃん!!!
そんな簡単なことなのに、なぜ今まで気づかなかったのだろう。

どちらかじゃない。
全部あっていいじゃないか。

頭の中の霧がぱあっと晴れて、朝日が祝福のようにわたしの胸をあたたかくしたその瞬間、まだ出会ってもいない、見えてもいない、ほんとうにあるかどうかもわからない

「第三の道」を選ぼう、と決めたわたしが生まれたことがはっきりとわかりました。

この瞬間までわたしは、いつでもAかBかの苦しい二択で人生を考えてきたのだ、と気づきました。

けれども、人生って二択じゃない。いつだって人には、本当の望みというものがあって、気づきさえすればちゃんとその道はあるにちがいない。

なんの根拠もない、ただただ朝日にだけは祝福されたその道を歩むため、AさんともBさんともお別れしてほどなく、わたしは今の夫と出会い、1年後にはもう子供も生まれて結婚している、という不思議な現実がありました。

そういえば、期せずして本日はわたしたちの19回目(!)の結婚記念日です。

もちろん順風満帆だったわけではなく、ちゃんと面倒くさい修羅場もたくさん用意されてはいたものの、それでも、私の第三の道の象徴である夫は今でもちゃんとわたしにときめきと安心感を与えてくれる相手でありつづけてくれているのでした!

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

文責:さめじまみお

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