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この世界にはまだ歌われていない歌がある。
その歌はきっと歌われることを待っている。

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【ブッダスクール通信vol.77】「体外離脱の探求と上の世界への行き方と一番上のお姉さん」

みなさま、こんにちは!
ブッダスクール通信メルマガ担当のさめじまみおです。

そういえば若かりし頃のわたしは、なんとしてでも「不思議な体験をしたい!そして摩訶不思議な能力も体得したい!」と、それは熱い思いを抱いていました。

その熱い思いが、小学生のわたしに「気」や「ヨガ」(当時は”ヨーガ”)への興味に向かわせ、それらの本がずらりと並んだ本棚は、両親をかなりビビらせていたようでした(『りぼん』とか『赤毛のアン』とかだったらよかったのでしょうね)。

とにかく、「この肉体やこの世界を超える、なにかほんとうのものがあるはずだ」という気持ちだけで、そう、一言でいえば”神秘体験”といえるものを、心の底から求めていたのだと思います。

さて、紆余曲折あってこうしてある程度の年齢になった今、わたしが「これぞ神秘なのでは」と感じることがじつはひとつ、あるのです。それは、

……の続きは、編集後記でお話ししますね。

それでは、つうりさんの特別コラムへどうぞ!

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〔1〕齊藤つうり特別コラム
「体外離脱の探求と上の世界への行き方と一番上のお姉さん」
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私たちに許される最も美しい体験とは神秘体験である。
それは真の芸術や真の科学を生み出す基本的感情である。
それを知らず、もはや疑問を持つことも感動することも忘れてしまったものは死んでいるも同然であり、目が曇ってしまっているのだ。

―アルバート・アインシュタイン

 

私は寺生まれということもあって、子供の頃からいわゆる「神秘体験」といわれるものを何度か得てきた。
しかしそのなかでもダントツに印象深いのはやはり初めて体外離脱に成功した時のことだ。
父の死をきっかけに生まれた「人間は肉体の死を越えることができないのか」という疑問は、体外離脱の成功によって完全に解き放たれた。

体外離脱の体験は「人間の意識は脳の化学反応によって生まれたものであり、私たちはどこまでいっても物理的な肉体以上の存在ではない」という現代の科学的な観点から生まれる自己認識から、「人間の本質は意識の連続体であり、肉体以上の存在なのだ」という新たな自己認識へと導いてくれた。

この体験は、ここでも何度も書いたし、拙書『自分探しのアカシックリーディング』にも記した。

今回はその続きのようなものを書いてみようと思う。

20歳から26歳ほどの時期、私は体外離脱をやりこんでいた。
ある程度回数を重ねると、コツが掴めてきて、自分と世界との認識が変わっていった。

・体外離脱では自分の心をコントロールすることが大切であること。
・自分の本質は恐怖ではなく、それを越える、大いなるものであることをその瞬間に強く思うこと。
・「ここへ行く!」と強く意図することで、ほんとうにそこへ移動できること。

そんな理解が徐々に、私のなかで確信に変わった時期だった。

あるとき、私はこの体外離脱中の世界は階層構造になっていることを発見した。通常の物理的な世界では空の上には宇宙が広がっているが、ここでは空の上には再び地上があり、異なる階層の世界が存在していた。
たとえばケーキのミルフィーユは、生地の上にクリーム、その上はまた生地でクリームと、幾重にも層になっている。
あの感じ。
つまり空の上にはまた地表があり、その上にもまた別の層の世界が広がっている、という具合だ。

それを発見したとき、私は途方に暮れた。

想像してみてほしい。
この地上には行っていないところがたくさんある。
世界中全て回るのは大変なことだ。
けれど、それが階層になっていると思うと、これは想像を超えてしまう。
まるで地球が何個もあるようなものだからだ。

そんなとき私は私自身のガイドと出会うことになった。
彼女は自分の名を「ケイシー」だと言った。それは仮の名前なのだけど、とりあえずそう呼ぶようにと彼女は言った。

私が途方に暮れて見上げながら、この世界のことを教えてくれる存在に出会いたいとふと思った。すると次の瞬間、上方の世界から、グリーン色に光るトンネルを通過して、私の目の前に彼女・ケイシーは現れた。
私の目に像として結ばれる彼女は、知的で、静かなのだけど、力強いリーダーシップにあふれた佇まいを持った、美しい女性だった。
初対面にも関わらず、私はどこか彼女に親近感を覚えた。
そしてまた彼女の方も私に対して、何かの思いを持っているようで、懐かしい人に久しぶりに会ったという表情を浮かべていた。

彼女は上方から、お呼びがかかったのでここへ来たのだと私に伝えた。そしてまた下の世界からの要求があったときに、自分たちは応じなければいけない役割なのだと説明をした。

私はこれまでの体外離脱の経緯と体験を彼女にシェアした。
とはいえ、この領域では言葉を使って説明するわけではないので、私の個人的なデータを彼女に読み取ってもらったという感覚に近い。
その上で私は「無限に近く感じられるこの階層世界をどのように探求することができるのか?」と質問をした。

彼女はじっと私の目を覗き込んだ。そのブラウンの目の光は夕日のようだった。
唐突に、とてつもない恥の感覚が私を襲う。
彼女の眼差しは私の心の、ほんとうに奥底までを見通していた。
心の根底にある、自尊心、承認欲求、性欲。
そんなものをすべて見られている。それは未熟な私にはとても耐え難いものだった。
その瞬間、私の内面の揺れに応じるかのように、地面が揺れたように感じた。

そんな私の様子をじっと観察しながら、彼女は私にこう伝えた。

「あらゆるエネルギー次元は、今ここに存在しているの。目に見える世界、目に見えない世界も含めて、宇宙はエネルギー周波数の連続体なの。だから各次元はそれぞれが持つ周波数によって独立しているように見えるけれど、お互い繋がっているのね」

一度に解釈することはできないけれど、伝えたいことのおおまかな内容はつかめる気がした。
同時に私は彼女が伝えてくる情報の感覚になんともいえない心地よさを感じていた。
彼女の伝えてくる情報は清流のようだった。
クリアで研ぎ澄まされている。それはまるで、脳の雑味を清流によって濾し流されたような感覚を私にもたらしてくれた。
その感覚は、先程まで私を焼き尽くしていた恥の炎を鎮めてくれた。

彼女は続けた。

「そしてあらゆるエネルギー次元は、同じ時空の連続体のなかで、ここでは同時に存在しているの。たとえばここにある壁や地面は、あなたと同じ時空にあるの。けれどどうしてあなたと壁や地面が、別の存在として隔てられているかといえば、エネルギーの周波数が異なっているからなの。だからあなたと私を隔てているのは、お互いのエネルギーの周波数の違いなのね」

すべてはエネルギーである、ということが彼女の最も伝えたい内容である、ということが理解できた。
物質性から解き放たれたこの領域では、すべてがエネルギーでできている、という前提がとても大切となるのだ。

彼女が私に情報を送るだけではなく、私の古い信念をアップデートするための、特別なヒーリングを行なっていることが伝わってきた。
私の思考のひだを細やかな粒子が覆い、硬くなっている思考のひだを柔らかくしていく。

「大切なことは【思考応答性】なの。それを理解できないと、上の世界を体験することはできないの。微細な非物理的なエネルギー次元は【思考応答性】を持っているの。私たちが今いる時空も同じ性質を持っている世界なのだけど、上に行けば行くほど【思考応答性】がより明確になるの。言い換えれば、上の世界ではあなたの意識・無意識も、両方の思考が、周囲の微細なエネルギーに瞬時に作用して、影響を及ぼすの。だからこれから向かう上の次元は、あなたの思考の直接的な結果になるのね」

少し難しく感じられたので、深呼吸をした。
けれど彼女から伝わってくる情報の質感から、ここが一番重要なの、と言われていることは間違いない。
その質感を感じ取りながら、彼女が伝えていることを、もう一度考え直してみた。

【思考応答性】とは、思考に応じて、答える性質ということか。

先程私が彼女に見つめられて恥を感じたとき、地面が揺れた。
あれがそのことだと私は理解した。
またこれより上の世界はそれがよりはっきりとしてくる。
私の意識と無意識の状態がそのまま現れる世界、という意味なのだろう。

「ほんとうはどの世界も【思考応答性】によって成り立っているの。あなたが普段いる物理世界も同じなの。物理的な物体や現象は、宇宙の中心の仕組みから現れるのではなくて、それぞれの人の多次元的な心の奥底で瞬間ごとに起こり続けているの。物質や現象とはそれらのエネルギー反応の最終結果なのね」

彼女の瞳の色が、夕日が燃えるようにますます輝き、その光が私の喉を照らした。そうか。ほんとうにそうだなと私は深く納得する。
科学が伝えるようなビッグバンの結果として、人がいるのではなくて、いまこの瞬間の思考のあらわれ。心のあらわれとして、人がいて、世界が生まれている。
そしてそれらは一連のエネルギーの流れなのだ。
喉のあたたかな感覚が、徐々に上がってきて、顔全体を包む。
長年の疑問の謎があたたかさと共に溶けて、昇華されていくように感じていた。

「宇宙の本質を理解するためには、いまあなたが持っている物質、エネルギー、時空間に関する概念をアップデートしなくてはならないの。現実に対する新しい視点を受け入れなくてはならないの。宇宙の根本的な構造を真に理解するために、それらがどこから生まれているのかを探らなければならないの。体外離脱の探求はこのことを成し遂げられる偉大な力があるのね」

いつのまにか周囲は暗くなっている。あたりに星が輝いている。
けれどその星は、もはや遠くの見知らぬ光ではなかった。
私たちは星々と一連のエネルギーの流れの中にあった。
その流れの中で私はアンドロメダ座の星々とのつながりを特に強く感じた。

「自分を知ろうとする力があなたをここへ連れてきたの。その神聖な力をあなたのなかにいつでも感じるの。私たちはその力に導かれてここで再び出会ったのね」

再び出会った?
私は彼女の顔をもう一度見た。

彼女の瞳は夜の星の光の色に変わっていた。

「一番上のお姉さん?」と私は言った。

私は三人兄弟の末っ子として生まれたが、母の話によると、長子である兄の上に、水子として宿ったお姉さんがいたそうだ。そして私と兄はよく「一番上のお姉さん」の夢を見ていた。その夢は母から話を聞く以前から何度も繰り返し見ていた夢だった。
兄の上に「一番上のお姉さん」がいて、忙しく働く母の代わりに、しっかり私たちを見守っていて、私たちをいつも安心させる役割を担っていた。

ケイシーと名乗った彼女は、静かに微笑んだだけで何も言わなかった。
そして私は彼女の指導の元に、上の領域への探究を開始した。

あれからもう20年が経つが、いまもその領域に入るときには、彼女は私の先生であり続けている。

 

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〔2〕最新スクール情報
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【本日より募集開始】ソウルトラベル・プログラム 2025年10⽉23日(木) スタート
体外離脱特別習得リトリート in 八ヶ岳+30日プログラム

私たちが提供する「ソウルトラベル・プログラム」は体外離脱をより確実に、誰でも体験が可能であり再現性の高い内容として構築しています。
今回のプログラムでは、事前準備、ワーク、食事等日常のなかで実践可能な方法からスタートし、三日間のリトリートでは、グループのダイナミクスと八ヶ岳南麓の自然のパワーに抱かれることで、大いなる体験へと自己の本質を解き放っていきます。
またFacebook等のサポートにより、個々人では超えることのできない心理的なエッジを超え体外離脱の体験を確実なものとすることを可能にします。
https://buddha-school.jp/event/soultravelprogram/

 

【募集中】アカシック《ベーシック》コース 全日程オンライン 2025年10⽉11日(土) 開講

この4日間のクラスでは、アカシックレコ-ドに関する基本的な概念、読み解くための方法、そして他者をリ-ディングするための実践的なテクニックを習得することができます。
そして、ただ単にクラスを受講したというだけではなく、この4日間を終了することによって、恒久的な変化があなたに訪れることでしょう。
そのことによって、あなたはアカシックレコ-ドという存在が、あなた自身と密接に関連しており、仕事、人間関係、健康などのとらえ方に大きな変化が起こることを体感することでしょう。
https://buddha-school.jp/event/akashicbasic20251011/

 

<!開講日が変更となりました!>
【募集中】スピリチュアリズム探求クラス Plus 2025年12月6日(土)開講

私たちがここで提供するスクールは、特定の教えや信念体系のなかに皆さんを閉じ込めるものではなく、世界中のスピリチュアリティの体系や五感を超えた体験をとおして、あらゆるとらわれから自由にするために存在しています。
スピリチュアリティ(精神性・霊性・5感を超えた知覚)を探究し、開発することは、人間の自然な欲求です。私たちは誰もが本質的な自由を求める存在だからです。
時代はすでに移り変わっています。誰もが五感を超えた知覚を開発し、物理的現実を超えた世界を体験することが当たり前になる時代へと入りました。
万人にひらかれたスピリチュアリティの探究を、本質的かつ信頼おける方法で提供できる場が、いままさに世界中で必要とされています。
その確信を私たちのビジョンとし、ブッダスクール「スピリチュアリズム探究クラス」を提供します。

https://buddha-school.jp/event/spiritualism2025/

 

【募集中】Total Integration Course 弥勒力セクション 2025年11月8日開講<オンライン>

※こちらのクラスの受講は、旧自己統合クラス・旧自己認識クラスを受講されている方のみが対象となります。

本コースは過去と未来を統合し、本質的な生命力を得て、なれる最高の自分(=個性化)を生きるための9ヶ月のプログラムです。
個性化とは、あなた自身が本来持つ個性に触れることで、本来そうなるであろうあなた自身へと統合されていくプロセスのこと。
外側の役割や目標に到達しようとするのでなく、内側にある自己の力を知り、魂のビジョンを解き放ち、総合的な領域(社会的、精神的、霊的)を統合した、新時代のライフスタイルを提示します。
個々人の特性をエニアグラム、発達心理学、講師によるアカシックリーディングの個人セッションにより、導き出し、自分自身の人生にて「こちらへ向かうことが自分自身へとなっていく道なのだ」という確信をつかんでいき、外側の適応によるこれまでの仕事のありようを超え、「個性化の仕事」を個々人が生み出すことを目的としています。

https://buddha-school.jp/event/2025_tic-mirokupower/

 

【募集中】アカシック【エキスパート】コース
《オンライン》2025年11月29日(土)開講

本コースは、アカシックレコードリーディング・ガイドのスキルを向上し、あらゆる領域で活用するためのコースです。
またアカシックレコードの全体像を理論的に理解し、より詳細な情報を扱っていきます。
アカシックをスピリチュアルと呼ばれる領域だけではなく、科学・量子力学・ユング心理学といった観点を取り入れながら深めていくために、コース生は多角的かつ、実用的な領域でアカシックを活用することを可能とします。
そしてまた個性化の傾向性を、身体症状や自分自身が住う環境、アカシックグリッドといった観点から深めていくという独自の方法を行い、「なれる最高の自分」を本質的に生きるためのクラスといえるでしょう。
非常に幅広いワークを取り扱い、受講者のアカシックの可能性を大幅にひろげてゆきます。

https://buddha-school.jp/event/2025akashic-expert/

 

 

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〔3〕編集後記
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小さな頃から神秘体験に憧れて探求をしてきたもののこれといった能力がいまいち見当たらないわたしの、「これだけははっきりわかる!神秘だ!」と断言できるもの。

それは、
「源からの叡智によって書かれた言葉や文章に触れると背骨が振動し、目の前に情景が見える(気がする)」
というもの。

気がするって……!
思わずガクッと椅子から落っこちそうにはなりますが、そうとしか言いようがないのですね。

みなさまが今、読まれたであろう今回のつうりさんコラム。
読み始めると同時に、わたしの身体が細かく振動をはじめるのです。
「あ、きた」みたいな感覚です。
そして読み進めていくうちに、背骨からぞわぞわとなにかが駆け登ってゆき、頭のほうまで届いていく。
それが目と目の間のあたりにも広がっていくと、今度はそこからいろんな情景がまるで目の前にあるかのように繰り広げられていったのでした。

オーロラのように輝くグリーンのトンネル。
まぶしいのにいつまでも見入ってしまう夕日の色の瞳。
全身を包むかのような、細胞をすべて修復しているかのような心地のよい、彼女の深い声。

もちろん、今回のコラムに限ったことではなく、さまざまな作家の方、さまざまな本や文献から、こういった感覚というものを受け取るわけなのですが、そのたびにいつも思うのです。

わたしたちは、ただ物体として生きているだけの存在ではなく。
言葉というものは、ただ情報の羅列として表層的に理性的に理解されるだけのものではなく。
その瞬間、時間も空間も超えて物質性をも超えて、エネルギーとしてすべてと呼応し共鳴しながら、

出会うべき体験、出会うべき人、出会うべき言葉と出会い続けている。

それはとりも直さず、自分自身を知っていっている。
……ってこと?と。

そんな神聖なプロセスそのものこそが、わたしたちに等しくじゃんじゃん与えられているものなのかもしれません。

それにしても、いいなあ、体外離脱体験……してみたい!と思わずにはいられない自分にもまた、出会ってしまったような気がしているのでした 笑。

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

文責:さめじまみお

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