12月3日開講　男性性女性性の統合クラス

ずっと外に探していたけれど、私をほんとうの意味で満たすものはここにあったのだ

男性性・女性性の統合とは、人間の完成を表すテーマであり、西洋マジック・神秘学・錬金術などの体系では、賢者の石の作成と共に「大いなる業ーマグヌム・オプスー」として、生涯をかけ取り組むものとして取り扱いました。また心理学者ユングは「アニマ・アニムスの統合は個性化の道の到達点である」と説明をしました。

ブッダスクールでは、個性化の道を歩む上での大いなるテーマとして、この男性性・女性性の統合クラスのプログラムを提示します。

私たちは人間として生まれ落ちたその時から、「何かが欠けている」という感覚を持っています。内面的な言葉でそれを言い表すならば、それは「自分は半分の存在なのだ」という感覚に他なりません。この「何かが欠けている」という感覚をシンプルにこのようにとらえてみることができます。それは「自分は男・女、どちらかしか選択することができないために、その両方を体験することができない」ということ。人間には二つの性別があり、人間としての肉体的特徴は男か女かのどちらかです。そのため男性・女性の両側面をほんとうの意味で体験することは難しいものです。たとえば一人では子供を産むことができないように、です。しかしまた別の側面からとらえれば、誰もが心の内側には男性・女性の両面を持っている、ということができます。 近年、LGBT(セクシャルマイノリティ)などの言葉で知られるように、性別とは肉体に由来するものではなく、心のありようなのだとする考え方が主流となりつつあります。この「性」という、当たり前でありながら、根底では常に揺らいでいるものを私たちはどのように捉えていけば良いのでしょうか？

心理学者ユングは、無意識の深層にあり、わたしたちを常に導き、また人生を根底から動かす異性像を「アニマ・アニムス」と呼びました。そして人生の最終段階に入る時、人は自分の失われたもう反面である男性性・女性性を統合させるというプロセスへは自然と導かれることをユングは伝えています。また近年、ツインソウルやツインレイといった呼び名で、「魂の片割れ」がこの世界には必ず存在すると主張するスピリチュアルな体系が増えています。またエジプト神話のイシス・オシリス、日本神話のイザナミ・イザナギに代表されるように、男性性と女性性とは、有史以来人間が扱ってきた壮大なテーマでもあります。 もしかしたら、あなたが求める「何かが欠けている」という感覚は、これら男性性・女性性の統合というテーマが、心の自身の深い部分から呼びかけているのかもしれません。

さて。このクラスは、男性性・女性性の統合という人間の根底的テーマにフォーカスを当て、人生全体の変容をもたらすプログラムです。クラスでは、現象レベルと心の本質的なレベルとを、ユング心理学やトランスパーソナル心理学の観点と神秘学の観点からとらえ、また深層心理にアプローチするワークや課題により、ダイナミックな変容を促します。プログラムを通過するなかで、参加者は「ずっと外に探していたけれど、私をほんとうの意味で満たすものはここにあったのだ」と深く悟ることでしょう。

またあなたがこの「欠けているもうひとりの私」を見出し、関係を深め、共に生きることで、あなたの人生その秘密と真実を解き明かしてくれることでしょう。そして男性性と女性性の統合とは、あなたがあなた自身を見出していくことそのものなのだとあなたは知ることでしょう。 かつてこのクラスは、扱うことがとても難しいテーマでした。なぜなら、男女という役割に集合意識が縛られていたからです。もちろん現代でも多くの点では何も変わっていないかもしれません。しかしコロナの影響もあり、現象面だけが全てではないのだという認識が強まり、自分の心のなかにある微細な領域にまで意識をむけることが集合意識的に可能となった時代に入ったといえるでしょう。また神秘学では、男性性女性性の統合とは、人生の最終的なテーマであり、断片化した自己の統合をあらゆる角度で行なったのちにとりくむものであるとしています。そのためこのクラスは、自己統合クラス修了生のみが受講できるクラスとなっております。

もしあなたが、本当の意味でのパートナーシップ、あるいは深いレベルでのスピリチュアリティを体現したいと意図するなら、このクラスは人生の最終段階へ向かうステージへと扉となることでしょう。

参加資格

このクラスは自己統合クラス（旧・自己認識クラス）の修了生が受講できるクラスです。参加希望の方は、ブッダスクールが提供する自己統合クラスを受講する必要があります。