違和感をガイドにしなさい
ブッダスクールのカワサキです。
「違和感をガイドにしなさい」
これは、ブッダスクールで生徒として学んでいた頃、何度も講義で聞かされた教えであり、私が生きる上で大切にしている指針のひとつ。
このスクールでは、どのクラスにおいても人の「個性化」が主眼となっています。
「個性化」とはユング心理学の概念です。簡単に説明すると、その人が「本来そうなるであろうその人自身」になっていくこと。時代によって移り変わる成功や安定のモデルケースに一切とらわれることなく、ただ自分の内側にあるものを表現していくことを意味します。
わからなくもないけれど、一体何が自分にとっての「個性化」の道なのか、つかみ難いかもしれませんね。
でも、その道を探ることは意外に簡単で、指針となるのが自分の「違和感」。
先日からスタートした「Buddha Runner」という対談企画。
ゲストの長田先生が語って下さった医師を目指すプロセス、そして医師としてビジョンを確立する際に指針とされたのは、医療業界や多くの患者さんと関わる中で抱いた数々の「違和感」。それらに対して真摯に取り組まれてこそのお話だったのだろうな、と思いました。
▼対談動画はこちらから「Buddha Runner 第1回」
https://www.youtube.com/watch?v=VlKINxpTANo
これをお読みの皆さんは、今までの人生を振り返る中で、そして日々の生活の中で、どのような違和感を抱いてきましたか?
・日本の平均給与が意外にも低いのは、なぜ?
・いじめがなくならないのは、なぜ?
・会社員がスーツを着ないといけないのは、なぜ?
・ゲームは、本当に子供に悪影響を及ぼすの?
脈略もなく色々と書きましたが(笑)
今挙げたものを眺めて、「確かにそれが自分の違和感だった」とか「わかるけど仕方ないじゃない」とか「そんなこと考えたこともなかった」とか。きっと様々な感想をもったことでしょう。
いいんです、いいんです。
なぜなら「個性化」のガイドになるものは、その人特有の「違和感」ですから、様々な反応があって当然なのです。
だからこそ、周りは何とも思っていなくても、あなたが違和感を抱いたならば、ぜひそれを忘れることなく大切に扱ってあげてほしいと思います。
私たちは社会性を持ち合わせていなければ、安全に生きていくことはできません。よって、違和感があるからといって、相対するものを攻撃するのは得策とは言えません。だからといって、周囲に馴染むために、あなたが持つ大切な「違和感」を無かったものにすることは、あなたであることを否定する行いであるとも言えます。
「今は表に出せないけれど、私はこういうことに対して違和感があるんだな」
そう、自分の個性を認識し
「このやり方なら違和感を解消できるかもしれない」
と、気づけば思いを巡らせている自分に気づき、瞬間瞬間にできることを表現する。
この連続が「個性化」の道であり、その人にしか表せない「プロフェッショナル」につながるのだと思います。
さて、あなたの「違和感」はなんですか?
(撮影: 齊藤つうり)
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