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アカシックレコードへの接触と人生のターニングポイント

人生には二つの時間がある。

 

ひとつ目の時間は「流れていく時間」

 

スマホを見たり、何かを食べたり、いま流行っているものについて話したり。

 

私たちは日常の多くをこの流れていく時間のなかで過ごしている。

 

でもそれはなにしろ流れていくものだから

 

一週間前に何を食べたとか

 

一年前に何をしていたとか

 

聞かれても思い出せない。

 

それは流れて消えてしまっているのだから。

 

 

 

もうひとつの時間は「永遠の時間」

 

たとえば子供の頃のお祭りの記憶

 

誰かに初めて出会った時の印象

 

かけてもらった大切な言葉

 

こういった強い印象を持つ時間は消えることがない。

 

何年経っても薄れることもなく、逆に年数が経てば経つほど、色濃く心の内側で思い描くことができる。

 

これが永遠の時間だ。

 

私たちはこの二つの時間ー流れる時間と永遠の時間ーの間に生きている。

 

 

 

「すべてのうつろいゆくものは永遠なるものの比喩である」

 

とゲーテは言った。

 

これは人間の存在の本質を見事についた言葉だ。

 

私たちはうつろい、流れていく時間のなかに生まれ、成長し、やがて消えていく。

 

消えていく時間のなかだけで過ごすなら、人生とは虚しい。

 

何も残すことはできないからだ。

 

どんなに権力があっても、金があっても、友人がいても、全て消えていくだけだ。

 

だからこそ、流れていく時間のなかに、永遠なるものをどのように見出していくのかが人間の存在の核心といえる。

 

そしてまたこの部分が、神秘主義の鍵となる部分であり、アカシックレコードに接触するポイントとなる。

 

社会性のなかで自分をただ適応させ、求められることをこなしていくとき、永遠の時間に属するアカシックレコードとの意識的な接触は起こらない。

 

 

 

人生におけるターニングポイントとなるものは、この流れていく時間と永遠の時間の接触点だ。

 

流れる時間のなかから、永遠なるものを見出したいという、強い意思が発動する際にそれは起こる。

 

魂の意志が発動するとき、と言い換えてもよい。

 

そのときアカシックレコードとの意識的な接触が起こる。

 

時にそれは臨死体験や、大きなトラブルなどとしてもたらされることもある。

 

これまでの人生がすべてリセットされる転換が起こるのだ。

 

 

 

その瞬間、その人は感じる。

 

「この瞬間のために生まれてきたのだ」と。

 

このターニングポイントの瞬間を体験した人は誰もがこのような印象を受ける。

 

まるで自分の人生の全体を見通したような感覚があり、時間を超えた領域のなかでクリアな意識としての自己を観察している。

 

宇宙全体の意志と自分自身が一つであるような感覚があり、あらゆる存在との統合感がある。

 

そして流れる時間に戻ってくる際に、ターニングポイントを体験した人は、二つの時間の違いをはっきりと見分けることができるようになる。

 

その人の中では、価値観の優位性が逆転する。

 

外の価値に自分を合わせることがなくなり、内なる価値をどこまでも追求することになる。

 

ターニングポイントを体験した人が、内なる価値を見出そうとその人が自分自身に深く潜るとき、それは自分自身のアカシックレコードを読む作業に他ならない。

 

そしてその人が所有する永遠の時間の感覚そのものが価値となり、仕事や人間関係、豊かさを生み出していくことになる。

 

消えていく時間のなかで、肉体はやがて滅びる。

 

しかしアカシックレコードとの接触を持った人は、永遠の時間のなかで決して死なない自己を見出すのだ。

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