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【解放と変容をめぐる6つの問い】川﨑 憲子 編

8月29日・30日に開催する「解放と変容Workshop」。

開催を前に、今回講師を務めるお二人に、「解放と変容」をめぐる6つの問いを投げかけました。

なぜ私たちは、自分らしく生きたいと願いながら、自分を縛ってしまうのか。
頭ではわかっているのに、なぜ同じことを繰り返してしまうのか。
そして、解放していくと、何が起こるのか。

お二人がこれまで実際に体験してきたこと。
そして、ブッダスクールで人の変容に関わる中で、見えてきたこと。
それぞれの体験と、講師としての視点から、じっくりと答えてもらいました。

今回は、「川﨑憲子 編」をお届けします。

ーー川﨑憲子(かわさき のりこ)profileーー
大学卒業後、求人広告会社・人事コンサルティング会社にて、企画・マーケティング、採用支援、定着施策に携わる。イベントの企画やコンテンツ制作を通じて、動画編集・コピーライティング・デザインを独学で習得。多様な立場の方への面談・取材を重ね、相手の本質を掘り起こす洞察力を磨く。
幼少期から「ほんとうの自分を生きるとは何か」を追い求め、ブッダスクールのさまざまなクラスで学ぶ。
2021年よりフリーランスとして「カワサキノリココンテンツ製作所」を主宰。セッションを起点に企画提案から制作までを一貫して行い、企業・個人双方の課題に寄り添いながら伴走している。また、ブッダスクールのスタッフとして、運営やプロモーション制作も担当している。

 

1. 「自分らしく生きたい」と思いながら、実際には生きられていなかった頃、日常の中ではどんなことが起きていましたか?

表面的には「役に立つ人」「ちゃんとしている人」であろうとしていましたが、実際は自己犠牲にまみれ、「このままでは死んでしまうんじゃないか」と感じるほど、心身ともに苦しい状態でした。

人から求められれば、自分がどんな状態でも応えようとする。
嫌なことがあっても我慢する。
自分の気持ちより、相手がどう思うかを優先する。

そうやって、仕事でも家庭でも「私がなんとかしなきゃ」と、いつも何かを背負っていました。

その一方で、「こんなに頑張っているのに、誰も私のことをわかってくれない」という強い孤独感があり、周囲に対する苛立ちも募っていました。
そして、そんなふうに心の中で人を責めたり、苛立ったりする自分のことも嫌いになる。

自分を犠牲にして頑張っているのに、人にも自分にも不満ばかりが増えていく。
完全に悪循環でした。

でも当時の私にとって「自分らしさ」といえば、「役に立つ人」「ちゃんとしている人」しか浮かばなかったんです。

だから、苦しいのにやめられない。
幸せになろうとするほど、もっと役に立とう、もっとちゃんとしようとする。
まるで壊れた機械のようでした。

2. 当時の自分は、自分が何に縛られていると思っていましたか? そして今振り返ると、本当は何に縛られていたのでしょう?

大変お恥ずかしいですが、当時の私は、周囲の人に縛られていると思っていました。

「親があんな人たちだから」
「会社や上司や夫がああだから」

だから私は、やりたいことを我慢して生きるしかないのだ、と。
超被害者意識の塊でした。

でも、縛っていたのは自分です。

そして、自分で自分を縛ろうと決めた瞬間を振り返ると、それは幼い私なりの親への愛だったり、その環境の中で生きていくために身につけた、精一杯の知恵だったのだとわかりました。

人は、意味もなく自分を縛っているわけではないんですよね。

「こうしていれば愛される」
「こうしていれば嫌われない」
「こうしていれば、ここで生きていける」

そうやって自分を守るためにつくったルールが、いつしか「これが私」という役割や信念になり、大人になって環境が変わっても、自分を縛り続けることがある。

だから、自分を縛っているものに気づいた時、それをただ否定して壊そうとするのではなく、「これは何のために必要だったんだろう」と見つめ直すことが、とても大切なのだと思います。

そうすることで、自分を責めるのではなく、これまでの自分を受け入れながら、少しずつ必要のなくなったものを手放していけるのだと思います。

3. 解放のワークを初めて体験したとき、「これは自分が思っていた自己探求とは違う」と感じた瞬間はありましたか?

それまでの私にとって自己探求とは、まだ気づいていない自分を、自分のペースで少しずつ見つけていくものでした。

でも、解放のワークは全然違いました。

もう、出ちゃう(笑)。

自分では思いもしなかった感情や反応が、自分の内側から出てくる。
それには本当に驚きました。

この体験から実感したのは、私たちが自覚できている「自分」は、自分のすべてではないということです。

頭で自分を理解しようとしている限り、どうしても自我が「見ても大丈夫な自分」「理解できる自分」を選びます。だから、どれだけ自己探求を続けても触れられない領域がある。

そしてもう一つ。
たとえ頭では理解できたとしても、それだけでは扱いきれない感情があることも感じました。

「あの人にも事情があったんだ」
「あの出来事にも意味があったんだ」

そう頭では理解できたとしても、当時の自分が感じた悲しみや怒り、不条理さまで、理性だけで納得させることは難しい場合があります。

そんな時に、解放のワークはとても有効だと感じています。

頭で理解しようとするのではなく、身体や感情に残っているものを、まずはそのまま解放していく。

そうすることで、自我のコントロールを超えて、自分でも知らなかった自分に出会うことがあります。

「解放しなければ、気づけないものがある」。

この体験は、その後の私の人生を大きく後押ししてくれたと思います。

4. ワークの後、現実の人生で最初に変わったことは何でしたか?

一番大きかったのは、周囲の人への見方が変わったことです。

人は生きていくために、「ほんとうの自分」の一部を抑圧しながら、環境に適応していくことがあります。

そして、自分が強く抑圧しているものほど、それを自由に表現している人を見た時に、不快感や怒りとして反応することがある。

振り返ってみると、私が強く反応していた相手ほど、実は、私が自分に許していなかった生き方を目の前で見せてくれていたんです。

まるで、「あなたも、こうしていいんだよ」と言われているようでした。

それまで「私を苦しめる人」だと思っていた人が、「まだ自分が生きていない部分を見せてくれる人」に変わりました。

そして、この気づきは子育てにも影響しました。

子どもは親に愛されようとします。その中で親の価値観を受け取り、その子なりの信念や役割を身につけていく。それ自体は、きっと避けられないことなのだと思います。

だとしたら大切なのは、その子どもが適応しようとしている「親」が、どんな自分を生きているのか。

社会に適応するために身につけた「こうあるべき」に縛られた親として子どもと関わるのか。
それとも、そこから少しずつ自由になり、自分らしく生きる親として関わるのか。

そう考えると、「子どもたちをどう育てるか」以上に、「まず私自身がどう生きるのか」が大切なのだと思うようになりました。

自分を解放していくことは、自分一人のためだけではない。

そのことも、この体験を通して強く感じるようになりました。

5. 人は「本当の自分を生きたい」と言いながら、なぜ本当の自分になることを怖がるのでしょう?

「本当の自分を生きる」ということは、それまでの自分では「やってはいけない」としてきたことを、自分に許していくことでもあります。

私の場合で言えば、

嫌なことを「嫌だ」と言う。
誰かの期待に応えない。
役に立たなくてもいい。
ちゃんとしていなくてもいい。
人にどう思われるかより、自分がどうしたいかを選ぶ。

そんなことでした。

言葉にすると簡単ですが、いざやろうとすると、ものすごく怖い。

なぜなら、その先に「嫌われるかもしれない」「見捨てられるかもしれない」「居場所を失うかもしれない」という恐れがあったからです。

私自身、「自由になりたい」と言いながら、自由になることを一番怖がっていたのだと思います。

でも、だからといって、いきなりすべてを変えたり、誰に対しても本当の自分をさらけ出したりする必要はないと思っています。

まずは、信頼できる人の前だけで、ほんの少し「嫌だ」と言ってみる。
いつもなら引き受けることを、一度だけ断ってみる。
「本当はこうしたい」という気持ちを口にしてみる。

そんな小さな一歩からでいい。

そして、「こんな自分を出しても大丈夫だった」「嫌われなかった」「ここにいていいんだ」と、一つひとつ体験していく。

そうやって、自分にとっての「安全」を少しずつ広げていくことが、本当の自分を生きていくことにつながるのだと思います。

6. もし今のあなたが、解放のワークに出会う前の自分に会えるとしたら、何と言ってあげたいですか?

まずは、「愛されたくて必死で、ほんとうによく頑張ってきたね。あー、よしよし。」と言ってあげたいです(笑)。

そして、「でもね、もう楽になりなさい。やりたいことをやって、言いたいことを言って、笑いたい時に笑っていいんだよ」と伝えたい。

自分を解放するということは、これまでの自分を否定することではないと思っています。

むしろ、「ここまで私を守ってくれてありがとう」と、それまでの自分を理解し、労いながら、もう必要のなくなったものを手放していくこと。

そうして少しずつ自分に許可を出していくと、自分の中にずっとあった生命力が、自然と外へ向かい始めます。

せっかく生まれてきたのだから、自分という人間をもっともっと表現してほしい。

その先には、今までとは違う、喜びと笑いと感謝に溢れた人生が待っていると、私は自分自身の体験を通して感じています。

そして何より、「世界の見え方が変わるよ」と、伝えたいですね。

かつての私にとって、世界は「自分を苦しめる場所」でした。

でも、自分を縛っていたものを一つひとつ解放していくと、周りの人も、起きる出来事も、自分を苦しめるものではなく、「もっと自分を生きていいんだよ」と教えてくれるものに見えてくる。

今の私にとって、世界は、自分を知るためのヒントに溢れた、とても優しい場所です。

ーーーーー

今回お話しした「解放と変容」を、知識として理解するだけでなく、実際に体験していただくのが、8月29日・30日に開催する「解放と変容Workshop」です。

ワークショップでは、講義だけでなく、身体や感情に働きかけるさまざまなワークを通して、自分を縛っているものに気づき、解放し、本来の自分を生きていくためのプロセスを体験していきます。

皆さまのご参加をお待ちしております!

【募集開始】解放と変容ワークショップ《オンライン》

 

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