読み物

この世界にはまだ歌われていない歌がある。
その歌はきっと歌われることを待っている。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. マインドフルネス
  4. 「沈黙を守れ」

「沈黙を守れ」

「沈黙を守れ」

つらいとき。

人は動きたくなる。

誰かに話したくなる。

何か変化を起こしたくなる。

そういうときに動いてしまうと、

内側から大切な何かが漏れていってしまう。

そういうときには、沈黙を守ることだ。

あるいは誰かに非難されたり、

敵対する相手の思考に影響されないためには、

沈黙を守ることだ。

怯える人は、饒舌だ。

未来の手綱を手放せない人は、あっちこっち動き回る。

さあ。座ろう。

呼吸を静かに整えよう。

そうすると自ずと気づきがやってくる。

この世界はいつでも不安定だ。

困ったように見えることもあれば、充実しているように見えるときもある。

そんなのは知ったことじゃない。

そこにあなたは存在していない。

本当のあなたはじっと沈黙している。

あらゆることを感じながら。

あらゆることを見通しながら。

ただ沈黙している。

だからこまったときこそ、沈黙を守ることだ。

つらいときこそ、動かないことだ。

沈黙を続けたそのときに、ある感覚があなたに訪れる。

とてつもなく深くて大きい穴を覗き込んだことはあるだろうか?

あのときにやってくる奇妙な感覚。

あなたが穴そのものになってしまったような、不思議な感覚。

まさにあの感覚があなたを包む。

それは魂の深淵。

そこに飲み込まれるのが怖いのは、沈黙が怖いからだ。

思い切って、沈黙の深淵に身を投げなさい。

あなたの沈黙の中心へと降りていきなさい。

そこにあなたがいる。

誰からも影響を受けず、

誰とも話さず。

たった一人ですべてを知るあなたがいる。

だから

沈黙を守りなさい。

そうしてあんなに恐れていた沈黙はあなたの親友になる。

 

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事